Special Interviewスペシャル対談

2026年1月、創業から30年以上に渡り株式会社キャラット代表取締役として走り続けた佐野が会長に就任。入社以来株式会社キャラットの成長に携わってきた奥野貴之に代表取締役のバトンが渡されました。歴史を受け継ぎ、新しい挑戦に挑む2人に、社長交代の背景や今後の成長について語っていただきました。
ー2026年1月1日付で社長交代となりました。このタイミングでの決断について、改めて教えてください。
株式会社キャラット会長 佐野隆之(以下、佐野):
このタイミングで決めた、というよりも、実は10年ほど前からずっと考えてきたことなんです。
私たちのお客様は30〜40代の子育て世代が中心ですよね。大企業であれば経営者と顧客の年齢が離れていても問題ないかもしれませんが、当社の規模で“人”が中心のサービス業では、経営者自身がその世代を「同世代として」実感していることがとても重要だと思っています。

10年前は私自身が子育て真っ最中で、自然に顧客の気持ちが分かった。けれど年齢を重ねると、考えたり調べたりしなければいけなくなる。そこで、一回り下の世代である奥野(新社長)へ、いつかバトンを渡すべきだと考えていました。
その「いつか」が、たまたま今だったということです。

ー次世代社長・奥野氏の資質についてどのように評価しているのでしょうか。
佐野:
まず次期社長には、私たちが数年前に再設定した「パーパス」を理解し、体現できること。そして「顧客ファースト」で判断できること。財務面でも常に健全であると発信でき、行動に移せること。その3つを重要視しました。
とは言え必ずしも創業者のように全てを網羅する必要はありません。足りない部分は、周りの優秀なスタッフが補えばいい。最も大事なのは、ポジティブに物事を進める力。その点で奥野は間違いなく適任でした。

奥野はまだ芽が出ていない小さな事業でも信じて挑戦できる力がある。彼にスタジオコフレを任せた当時は、売上も人もお金も揃っていない、まさに「これから」のブランドでした。普通に考えれば左遷のように思われてもおかしくなかったかもしれない。でも私は、このブランドには大きな未来があると信じていたし、そこにエースを投入したかったんです。

奥野は逃げずにやり切っってくれた。すでに成功している事業を伸ばすのはある意味容易ですが、まだ芽が出ていない事業を信じて育てることは、本当に大変なんですよ。その姿を見て、「うまくいく時もいかない時も、任せられる人だ」と確信しました。
コロナ禍で新しいFC事業を立ち上げ、C向けではなくB向けの事業形態に挑戦したこともその一例です。

株式会社キャラット代表取締役社長 奥野貴之(以下、奥野): 私としては左遷とは全く思いませんでした(笑)。それどころか「10億のブランドに育てるストーリー」しか考えていなかったです。ネガティブなイメージは全くありませんでしたね。創業ブランドのスタジオキャラットで積み上げてきた経験があったからこそ、写真スタジオの新たな形が絶対必要だと感じていました。
実は当時はスタジオキャラットの責任者という立場でしたが、ノートにスタジオコフレの成功ストーリーをを書きためていたんです。それを一つひとつ実行しただけ。プレッシャーよりもワクワクの方が大きかったですね。
ー今回の社長就任についても不安はありませんか?
奥野:
そうですね、22年間この会社でやってきた自信があるので不安やプレッシャーはあまり感じていなくて、バトンを渡された以上、ここからどうこの会社を成長させるかというポジティブな高揚感しかないです。
強い仲間がいる。
一人ではない。
それが一番大きいです。

ー創業社長の視点で、キャラットとして守り続けてほしいもの、進化してほしいものがあると思います。
佐野:
会社は人間と違って寿命がありません。だからこそ、「長く、健全に」続いてほしい。私たちの仕事は、誰かの人生に残り続ける思い出をつくる仕事です。続ければ続けるほどその思い出が積み重なり、結果として社会を豊かにできると信じています。
もうひとつは「歩みを止めないこと」。ただ店舗数を増やすだけではなく、 小さくてもいいから、常に新しいチャレンジを続けてほしい。それがやがて業界全体を動かす新しいドライブになる。キャラットには「未来を広げ続ける存在」であってほしいと思います。

奥野:
そういう意味では、2025年10月1日付でGENDAグループに参画しましたが、テクノロジーの強さ、人材の強さ、スピード、すべて圧倒されています。GENDAグループの強みと当社の強みの掛け合わせによって、これまでとは違う成長ができると感じています。
まずは人材の底上げ。キャラットの中には優秀な人がたくさんいます。その強みを見極めて活かすことが、僕の大きな役割になると思います。
ー写真スタジオ業界の中で、今後どんな存在を目指しますか?
奥野:
僕はキャラットのサービスが業界で一番だと本気で思っています。だからこそ、業績でもトップシェアを取りたいですし、店舗数も増やして、「写真スタジオといえばキャラット」と言われる存在になりたい。その自信もありますし、自信を持っているサービスをもっと多くの人に届けたいですね。そうすることで、キャラットで働く人たちもこの仕事を通じて豊かになる未来も必ず実現したいと思っています。
2026年1月から新体制となりますが、これからキャラットはさらにスピードをあげて、大きく、そして強く、成長することを約束します。